自衛隊のパイロットになるには?航空学生などの道すじ
この記事は一般的な仕組みの紹介です。制度は改正されます。最新の内容や自分の場合の扱いは、防衛省・自衛隊の公式サイトや所属部隊の担当窓口でご確認ください。
自衛隊のパイロットには、決まった入り口がいくつかあります。ここでは、公式サイトで確認できる範囲で、大きな流れを紹介します。
道すじは大きく2つ
- 航空学生:高校卒業後すぐに入り、パイロットを目指して育てられる種目
- 幹部候補生や防衛大学校など:大学卒業程度の人や防衛大学校の学生が、幹部自衛官を経て航空の道に進むルート
航空学生ってなに?
航空学生は、海上自衛隊と航空自衛隊でパイロットなどを育てる種目です。受験できるのは、高校を卒業した人(見込みを含む)や高専3年を修了した人などです。年齢の条件は種目や年度によって案内が変わることがあるため、必ず最新の募集要項で確認してください。
入隊すると「航空学生」という身分になり、学生宿舎で団体生活を送りながら、まず2年間の基礎教育を受けます。そのあとに、飛行訓練が中心の操縦課程へ進みます。試験には筆記のほか、適性検査があると案内されています。
海上自衛隊の場合
基礎教育を含めて約4年かけて教育と飛行訓練を受け、パイロットまたは「戦術航空士」の資格を取ります。そのあと、固定翼機・回転翼機(ヘリコプター)・戦術航空士のコースに分かれ、部隊で約2年の訓練を積んで、幹部に任官します。

航空自衛隊の場合
約2年の基礎教育のあと、飛行訓練を中心とした操縦教育を受けます。パイロットの資格を取ると、戦闘機・輸送機・救難機のいずれかの部隊へ進みます。
戦術航空士ってなに?
海上自衛隊の航空学生には、操縦をするパイロットのほかに、戦術航空士(通称TACO)という道もあります。戦術飛行の中心的な役割を担う、航空機の乗組員です。パイロットとは別の資格として育てられます。
大学を出てから、または防衛大学校から
「自衛隊幹部候補生」の種目は、幹部自衛官になる道で、パイロット要員の募集も含まれています。また、防衛大学校の学生は、2学年から陸・海・空の要員別に分かれて訓練を受けます。航空の道を選ぶ人もここから出ます。くわしくは防衛大学校・高等工科学校・防衛医科大学校のちがいをご覧ください。
時間がかかる道だと知っておこう
航空学生は、入隊から幹部に任官するまでに、基礎教育・操縦課程・部隊での訓練と、段階を踏んで長い時間をかけて育てられます。一度に資格が取れるわけではなく、各段階で課程を修了することが前提です。志望者は、そのつもりで将来を考えておくと安心です。
申し込みの前に知っておきたいこと
- 募集と受付は、各都道府県にある自衛隊地方協力本部が窓口です。
- 募集時期は夏が中心ですが、年度で変わります。
- パイロットだけでなく、海上自衛隊には戦術航空士という道もあります。
- 種目の全体像は募集の種類、階級は階級の記事で確認できます。
志望の段階で迷ったら、まず地方協力本部で相談するのがいちばん確実です。