自衛隊の食事(給食)の基本:誰が作り、どんなものを食べる?
この記事は一般的な仕組みの紹介です。制度は改正されます。最新の内容や自分の場合の扱いは、防衛省・自衛隊の公式サイトや所属部隊の担当窓口でご確認ください。
自衛隊で暮らすなら、毎日の食事は気になるところです。ここでは、自衛隊の公式ページで確認できる範囲で、食事の基本をまとめます。献立や回数、費用の扱いは、部隊や時期、立場によって変わることがあります。
基地・駐屯地に住む場合は3食が出る
地方協力本部のよくある質問では、駐屯地・基地に居住する義務がある場合、朝・昼・夕の食事が支給されると説明されています。制服や寝具などと同じく、生活の基本は組織が整える仕組みです。住まいの違いは独身者の住まいや駐屯地と基地のちがいの記事も参考になります。
献立は栄養士が考える
各駐屯地・基地には栄養士が配置され、カロリーや栄養バランスを考えて、毎月の献立を立てています。カレー、麺類、丼ものなど、メニューはさまざまです。基本的には一般の食事と似ていて、訓練で体を動かすぶん、ふつうの成人より多めに食べる人もいると紹介されています。
調理するのは誰?
| 海上・航空自衛隊 | 「給養員」という職種の隊員でつくる給養小隊(班)が調理します。 |
|---|---|
| 陸上自衛隊 | 駐屯地の隊員が調理する場合と、民間企業に委託する場合があります。 |
海上自衛隊の募集資料によると、給養員は艦艇や陸上部隊の食堂で調理を担当し、栄養管理に基づいて季節や隊員の好みに合わせた献立を考えます。調理の経験がなくても、術科学校の課程で基礎から学べる道があるとされ、調理師などの資格につながる例も紹介されています。仕事の種類は自衛隊の仕事の記事も見てください。
海上自衛隊とカレー
海上自衛隊の公式サイトの解説では、旧海軍が栄養面や大量調理のしやすさなどからカレーを取り入れ、今に受け継がれてきたと紹介されています。金曜日にカレーを食べる習慣があると説明する募集ページもあります。艦艇での暮らしは艦艇での生活の記事で紹介しています。
訓練や災害派遣のときの食事
野外での訓練では、いつもの食堂とは違う食事になります。携行用の「戦闘糧食」には、缶詰タイプとレトルトタイプがあります。白飯や赤飯、鳥飯、ハンバーグ、乾パンなどのメニュー例が紹介されていて、普段はあまり食べないものだと説明されています。また非売品で、販売や配布はされていません。災害派遣では、陸上・航空自衛隊は温めて食べるパック食や缶めしを使い、海上自衛隊は艦内で調理した食事をとると説明されています。内容は、災害の状況と現場の指揮官の判断で決まります。
食事のマナーと心がけ
よくある質問では、食事は残してもよいものの、栄養士が栄養バランスを考えて作っているため、残さず食べることが勧められています。部隊によっては、レシピを公開したり、料理の競技会を開いて調理の腕を磨いたりしているところもあります。家庭の食事とは違うところもありますが、「体をつくる仕事の一部」として大切にされています。
食材費の見直しも
防衛省は2023年9月に、2024年度から食材費の単価を引き上げ、隊員の食事の充実につなげる方針を発表しました。食事は、隊員の生活や勤務環境に関わるものとして位置づけられています。
食事が気になる人へ
アレルギーや食事の悩みなど、個別の事情は記事では分かりません。気になることは、募集の窓口や説明会などで、遠慮なく質問してみてください。配属先によって食堂の様子も変わります。