自衛官の給料のしくみ:俸給と手当の種類をやさしく解説
この記事は一般的な仕組みの紹介です。制度は改正されます。最新の内容や自分の場合の扱いは、防衛省・自衛隊の公式サイトや所属部隊の担当窓口でご確認ください。
自衛官の給料は、「基本の給料(俸給)」に「いろいろな手当」が加わり、さらに「現物で受ける支給」と「退職手当」が組み合わさってできています。この記事では金額ではなく、しくみと手当の種類を整理します。
給与を作る4つの柱
| 俸給 | 基本の給料です。自衛官は、階級に応じた俸給表が使われます。 |
|---|---|
| 諸手当 | 自衛官ならではの手当と、一般の国家公務員と同じ種類の手当があります。 |
| 現物給与 | 駐屯地・基地で生活する隊員への食事、制服などの支給・貸与、自衛隊の医療施設での受診などです。 |
| 退職手当 | 退職するときに支給されます。くわしくはボーナスと退職手当のしくみで紹介します。 |
俸給は「階級」で決まる
一般の公務員は仕事の種類ごとの俸給表を使いますが、自衛官は階級(階級の記事もどうぞ)に応じた俸給表が適用されます。昇給は年に1回で、階級が上がると俸給も上がっていきます。また、自衛官の俸給は、常に任務に就ける態勢が求められることなどを踏まえて、超過勤務手当にあたる分があらかじめ組み込まれています。
手当は大きく2種類
自衛官ならではの手当
勤務の内容や場所が特殊な場合に出るものです。さらに2つに分けて考えるとわかりやすくなります。
- 配置に応じて毎月出る手当:航空機に乗る勤務の航空手当、艦艇に乗り組む乗組手当、落下傘(パラシュート)降下に関わる手当など
- 危険・困難な勤務のときに出る手当:災害派遣等手当、海上警備等手当、航海手当、レンジャー作業手当など。日額などで支給されます

一般の国家公務員と同じ種類の手当
扶養手当、通勤手当、住居手当、地域手当などです。暮らしに関わるものは暮らしに関わる手当の記事で説明しています。ボーナスにあたる期末手当・勤勉手当も、このグループです。
現物給与のくわしい中身
駐屯地・基地で暮らす「営内」の隊員は、食事や光熱水費が無料で、被服一式も支給・貸与されます。基地内の医務室や自衛隊の病院で受ける医療も、自己負担がありません。お金に換算されない分なので、給与明細の数字だけで民間と比べると、実際の暮らしやすさとは差が出やすい点に注意しましょう。住まいの話は独身の自衛官の住まいが参考になります。
入隊まわりの一時的な支給
自衛官候補生から正式な自衛官になるときには、自衛官任用一時金が支給される制度があります。また、駐屯地・基地の営舎や艦艇で生活する隊員には、「指定場所生活調整金」という制度もあります。条件や金額は改正されることがあるため、最新の内容は募集サイトで確認してください。
金額を調べるには
俸給や手当の額は、毎年の見直しや法令の改正で変わります。このサイトでは数字を載せていません。最新の金額は、自衛官募集サイトや各地の地方協力本部で確認しましょう。