家族が自衛官になると決めたとき、最初に話し合うこと
この記事は一般的な仕組みの紹介です。制度は改正されます。最新の内容や自分の場合の扱いは、防衛省・自衛隊の公式サイトや所属部隊の担当窓口でご確認ください。
「自衛官になりたい」と打ち明けられたとき、家族はうれしさと心配が入りまじるものです。決まってから慌てないように、最初に話し合っておきたいことを整理しました。正解を決める記事ではなく、会話のきっかけとして使ってください。
1. まず、なぜ自衛官になりたいのか
最初は条件の話より、本人の気持ちを聞くところからです。何に魅力を感じたのか、どんな仕事をしたいのか。仕事の種類は広く、職種のガイドや募集の種類を一緒に見ると、イメージがそろいます。
2. 急な呼び出しと、会えない日があること
防衛省・自衛隊の資料でも、大規模災害のときは部隊が出動し、その際には家族へ隊員の無事を伝えるなどの「家族支援」が行われると説明されています。長い航海や派遣で、しばらく会えない時期が生じる職種もあります。→災害派遣とは
- 急に連絡がつかない日があっても、慌てない
- そのとき家族は誰に連絡し、何を確認するか
3. 転勤と住まい
自衛官には転勤があります。駐屯地・基地の外で暮らす場合は、官舎(単身用から世帯用まで)が整備されていると募集資料に書かれていますが、民間の賃貸に住む場合は、基準に基づいて住居手当が出るとされています。入れるかどうか、いくら出るかは条件しだいなので、自分の場合は窓口で確認してください。→結婚後の住まい、転勤と家族の暮らし
4. お金のこと
給与のほかに、扶養手当や住居手当などの手当があります。ただし、金額や対象は改正されることがあるため、このページでは数字を載せません。くわしくは給与のしくみと手当の記事、募集の最新情報で確認しましょう。
5. 配偶者の仕事・子どもの学校
家族がいる場合は、配偶者の仕事や子どもの保育・学校をどうするかも大切な話題です。転勤のたびに家族で動くのか、単身で赴任するのか。→配偶者の仕事、子育て、単身赴任
6. 困ったときに頼れる場所
防衛省は、家族会や隊友会と家族支援の協力に関する協定を結ぶなど、家族への支援を広げているとしています。入隊後に使える相談先は、所属部隊の担当窓口や共済組合などがあります。募集の段階の疑問は、地方協力本部の広報官に聞けます。→地方協力本部とは
入隊してからの流れも共有しておく
入隊すると、まず教育期間があり、そのあとで配属先の部隊に進みます。募集資料では、自衛官候補生の教育は約3か月とされています。最初の任期が終わるときには、続けるか退職するかを選べる制度もあります。数年先の見通しを家族で持っておくと、気持ちが楽になります。→自衛官候補生とは、退職後の道
家族の不安も、話題のひとつに
送り出す側にも、心配なことはあって当然です。危険はないのか、離れて暮らすことになるのか、自分たちの生活はどう変わるのか。聞きづらいことほど、早めに本人と話しておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。募集資料には、ハラスメント防止のために定期的な教育や相談員の配置が行われているとも書かれています。
話し合いのときのコツ
- 不安は、遠慮せずそのまま口に出す
- 「反対か賛成か」の前に、わからないことを書き出す
- 公式の資料を一緒に読み、決めつけで話さない
- 入隊前に、見学や説明会に家族で行くのも手です。→基地の一般公開
なお、転勤の頻度や範囲は、職種や部隊で大きく違い、公式資料にも一律の数字は見つかりませんでした。そのため、ここでは書いていません。